アレルギー疾患の災害対応

Allergyアレルギー疾患の災害対応

災害時は、食品や薬が入手しにくくなります。
また、アレルギーを有する方は症状悪化のリスクも高まりますので、
平時から準備をしておくことが大切です。

被災地の声(東日本大震災被災地の避難所より)

被災地の声(東日本大震災被災地の避難所より)

アレルギー疾患に係る市民意識調査結果(備蓄)
Q.ご家庭における災害発生時の備えについて、ご回答ください。
アレルギーり患状況に関する設問で、何かしらのアレルギー(食物アレルギー以外も含む)があると回答した場合に回答
アレルギー疾患に係る市民の意識調査結果(備蓄)出典:令和7年5〜6月、横浜市医療局「アレルギー疾患に係る市民意識調査」

横浜市の災害時の医療提供体制

「救急医療」と「災害医療」は似ているようですが、対応は大きく異なります。

災害時の医療提供体制

災害時は、医療の需要と供給のバランスが崩れ、医療機関が通常の医療体制に戻るまでは時間が係ることが予想されます。
そのほかにも、普段の薬が手に入らなかったり、住環境が変化したりと、平時とは大きく環境が異なります。

アレルギーを有する方はどうすればいいの?
  • 平時から症状をしっかりとコントロールする
  • 薬・お薬手帳の準備をする
  • また、食物アレルギーを有する方の場合は、原因食物について、医師による正しい診断を受け、平時から食べられない原材料を明確にすることも重要となります。

災害時のケガや病気は、緊急度・重症度に応じた医療機関へ

大地震など災害が発生した場合、平時とは医療体制が異なります。
診療可能な医療機関は「診療中」、薬の調剤が可能な薬局は「開局中」ののぼり旗を出しています。
ケガや病気の緊急度・重症度に応じて医療機関を選択・受診してください。

【医療機関を受診するめやす】
医療機関を受信する目安。軽いケガ等は家族や隣近所の人たちによる応急処置。軽症は診療所。中等症は災害時救急病院へ。重症は災害拠点病院へ

専門医によるQ&A

Q
食物アレルギーがあるのですが、災害の備えとして重要なものは何ですか?
A
「アレルギー症状が出た時の薬(エピペン*・抗ヒスタミン薬)」や、「お薬手帳」を携行しましょう。災害時には薬が不足することが予測されるため、備えることが必要となります。アレルギー対応食は、期限が切れていないかを確認しておきましょう。避難所でのコンタミネーション(アレルギー原材料の混入)を防ぐためにも、使い捨ての箸や食器など併せて用意しておくと良いでしょう。
Q
食物アレルギーがあるため、避難所での生活・食事が不安です・・・
A
食物経口負荷試験等に基づく医師による正しい診断を受け、必要最小限の除去を行いましょう。自身の状況を正しく理解し、食べることのできるアレルギー対応食を準備しておくことが大切です。ローリングストックを活用し、日頃から災害時に食べるアレルギー対応食を試食しておきましょう。
Q
避難所で食物アレルギーの誤食はどうすれば防ぐことができますか?
A
避難所の受付で食物アレルギーがある旨を伝えましょう。個包装での食品の配布があった場合は、原材料表示にて、アレルギー表示の有無の確認を行いましょう。
炊き出しの時は原材料を確認するようにし、誤食を防ぎましょう。
また、「食物アレルギーを知らせる表示カード」や「ビブス」なども効果的です。
Q
避難所で食物アレルギーの誤食はどうすれば防ぐことができますか?
A
かゆみや蕁麻疹など皮膚の症状のみの場合は、まず処方されている抗ヒスタミン薬を服用してください。以下のような緊急性の高い症状がある場合は、エピペン*を速やかに使用してください。
【食物アレルギーの症状の例】
原因となる食べ物を摂取すると数分〜2時間以内にかゆみ・呼吸困難・腹痛や嘔吐など様々な症状が出ます。
時にアナフィラキシーを生じ、命に関わることがあります。食物アレルギーの症状の例出典:「アレルギー疾患がある方に配慮した自治体のための災害の備えと避難所運営の手引き」(アレルギーポータル(日本アレルギー学会))
Q
食物アレルギーを理解してもらうためには、どうしたらよいですか?
A
アレルギーを有する方は災害時に配慮が必要な方となります。食品の配布時に遠慮せず申し出ましょう。
また、防災訓練に参加するなど地域の方と日頃からコミュニケーションをとり、顔の見える関係を築きましょう。
アレルギーを有する方が食べる物を選ぶことは贅沢ではなく、命を守るための必要な選択だということを皆で理解することが大切となります。

出展元:横浜市医療局「食物アレルギー防災ハンドブック」